保護司会について
保護司は、法務大臣が委嘱する更生保護(※)のボランティアです。犯罪や非行をした人が立ち直ることを助けると共に、犯罪の予防と地域の安全・安心のために取り組んでいます。保護司は全国で約5万人、長野市では現在155人の保護司が活動しています。
保護司の活動
保護司は、保護観察(※)を受けている人と面接して指導・助言を行い、刑務所や少年院にいる人が施設を出た後の生活の場所の調整や、犯罪・非行予防の地域での啓発活動、関係者や協力者のネットワークづくりをしています。
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保護観察
犯罪や非行をした人に更生を図るための約束ごと(遵守事項)を守るように指導し、生活上の助言や就労援助等によって立ち直りを支援します。 -
生活環境調整
刑務所や少年院に収容されている人がスムーズに社会復帰できるように、帰住先の調査や引受人との話合い,就職の確保などを行います。 -
犯罪予防活動
犯罪や非行防止のための啓発活動をします。毎年7月は「社会を明るくする運動」の強調月間として講演会やシンポジウムなどが実施されます。
用語
更生保護
更生保護は、犯罪をした者や非行のある少年を社会内で適切に処遇することにより、その再犯を防ぎ、非行をなくし、これらの者が改善更生することを助けることによって、社会を保護し、個人及び公共の福祉を増進することを目的とするものである。我が国の刑事司法制度において、警察、検察、裁判、矯正と並び、その最終段階を担うものであり、更生保護における処遇は、実社会の中で通常の社会生活を営ませながら行われることから、矯正における施設内処遇との対比で、「社会内処遇」と呼ばれている。 (『更生保護便覧'09』より)
保護観察
保護観察とは、犯罪や非行をした人に実社会で生活を送らせながら決められた約束事を守るよう指導や助言をしたり、必要な援助をして立ち直りを促す制度です。